185時間目「未来への出発点」


 2週間ぶりですね。今回の話は、新たな出発の決意をする話です。

 ・ 石化された村人

 治療できる人間は、今現在世界にはいないものだと思われる。それが、木乃香にはできるというが、なぜそう言えるのでしょうか。エヴァの話によると、木乃香は類稀な魔力量の持ち主とのこと。魔力量は生まれでほぼ決定するため、才能が物を言います。しかし、それだけでは理由がつきません。木乃香以上の魔力量を持つ人間は当然いるはずですし、長く生きていれば、相応の技術も得られるはずです。
 もう一つの要因として、相性というのが、やはりあるのでしょう。これまで私は相性のことについては、まったく触れてきませんでした。当然のことといえば、当然のことなのかもしれませんが、一度はやっておこうかと。
 つまり、治療魔法に相性のいい絶大な魔力量を持った人間は珍しいと、そういうことのようです。治療魔法に相性がいい人間は重宝されるでしょうね。そもそも、どういった系統づけなのかもよくわかりません。果たして、治療魔法は1つの区分なのか・・・・まぁ、そうだということにしておきましょう。
 ネギやナギは風系統の魔法を好んで使いますし、エヴァは氷系統です。超は火系統の魔法を使っていました。ネギの子孫であると考えれば、超は風系統のはずなんですが・・・・どこかで別の血が混ざってしまったのでしょうか。
 
 ・ 決意

 何度も出発点に立ってきたような気もしますが、本当の意味での出発点、原点はここでしょう。この場所を独りで訪れることがなかったということが、今のネギの現状を表しているでしょうね。校長はもっと空気を読めww重荷を負わせるつもりは無いとか言ってますが・・・・というより、校長が見ていたのは過去のネギで、独りで走っている姿しか知らなかったということでしょう。
 ネカネも驚いていますが・・・・これはちょっと解釈が難しいですね。ネギがまた重荷を背負おうとしているような発言に驚いているのか、あるいは、ん〜、悲劇にあった後のネギは取り付かれるように勉学に励み、過去のことを自らの所為だと決め付けていた部分があったはずです。それをネカネはアスナ達のようにずっと否定してきたはずです。しかし、ネギはそれを受け入れず、どちらかと言うと、ごめんなさいという感情に染まっていたのかと思われますが、今はありがとうという気持ちを持っている。そのことにネカネが驚いた。
 個人的には後者であってほしいですが、校長は後者を少し踏まえたうえでの前者のような意味で受け取っていると思われるので、ネカネも同じ感じなのかと思います。

 ・ 出発、魔法世界のゲート

 付き添いは、ドネット・マクギネスでした。ネカネに行って欲しかったんですが、無理でしたか。いや・・・・そういう展開もありですか。えっと、その辺は以下「桜子といいんちょ」で。
 ローブを被って、ある儀式に乗っ取って行かないとゲートにはたどり着けないようです。その肝心のゲートですが、世界に入り口は数箇所だけ、開くのも週に一回や月に一回程度とのこと。
 入り口が数箇所というのは、かつて予想したパターンの1つです。そこから、私は魔法世界が幾つかに分かれているのか、たった一つなのかという区分にしていたかと思います。ドネットの話しようでは、どうも魔法世界は一つのようですね。確定ではありませんが。
 ここからどういった手順を踏むのでしょうか。あちら側の入国審査を受けるのでしょう。「何の目的で訪れるのですか?」との質問が定番ですが、都合上、勉学かと。修学旅行みたいなものですからね。

 ・ 桜子といいんちょ

 あからさまな到達フラグが立ちましたwwただ、問題はドネットが語ったかつて迷い込んだ人間が魔法世界にまでたどり着いたのかということ。恐らく、辿りつけていないでしょう。つまり、桜子達もネギたちに会うことはできても、魔法世界へはたどり着けないのではないでしょうか。あくまで、このままだとですが。入国審査にはネギのように甘い考えは無いはずです。記憶を消されて、連れ戻される。そうしたマニュアル化された処理がなされるでしょう。
 ただ、突如現れた「あの少年」がキーポイントになるかもしれません。展開次第では、桜子達も魔法世界へとたどり着けるかもしれません。わけもわからず、魔法バレもすることなく。
 そこで、いいんちょとネカネが出てくるわけですよ。いなくなったゆーな達の捜索にネカネが借り出され、いいんちょも付いて行くことになり、魔法バレ・・・・・するかも。
 そういう意味では、この展開は、桜子達に魔法バレフラグが立ったのではなくて、見送った潔いいいんちょにこそフラグが立ったのかもしれません。