魔法バレの認識の変化


 極個人的な話になってしまうので、一般論とは異なるかもしれないということを前提に話をします。今回の話は、徐々に魔法バレすれば生徒は一体どうなるのかという予測が私の中で変化しているという話です。

 序盤の2巻あたりも含め、エヴァ編の頃は、まだアスナと一応、楓にしか魔法バレしていませんでしたから、魔法バレすればどうなる?という話をそれほど気にしてはいませんでした。
 その後、修学旅行編で一気に多くの生徒に魔法バレが起こって、もしかすると、魔法バレすれば、アーティファクトで魔法使いの一員として戦うんじゃないかと思ったわけです。ただ、魔法バレ=仮契約ではないという認識は、楓やクーフェイの例があるように、ちゃんと持っていました。
 ただ、それでもその後の展開で、戦闘能力を持たない生徒も力をつけようとし始めて、超編に入る頃には、もう無意識的に魔法バレ=ネギの仲間であり、共に戦っていくのだとインプットされていきました。新たに仮契約をして仲間になったハルナや千雨も含め、それぞれのアーティファクトの有能さというのを見せ付けられたわけです。超編を通じて、意識が固まっていったと思います。
 しかし、超編を終えると、魔法バレしていた生徒のみが力を付け始めます。すると、今度は、私は魔法バレしても仲間となって共に戦えないという風な認識を持ち始めました。この辺は、実力に開きがありすぎると、アーティファクトの特殊性に頼らざるをえず、当然元は非力な一般人であるため、戦闘メンバーになることも叶わない、という風な形で以前話したかと思います。
 そして、魔法世界編の序盤です。ここで改めて、私は認識を変化させなければならないと思いました。長々と説明してきましたが、要するに、私は勘違いをしていたんです。
 魔法バレ=共に戦う。この公式は成り立たないんですよね。共に戦う=仮契約というわけでもなければ、共に戦う=アーティファクトの使用というわけでもないんです。なぜこんな意識に捕らわれていたのかを考えてみれば、理由は実に明確で、1つはこれまで魔法バレ=新たな戦力と目されてきたからです。そして、もう一つが別メディア展開によるアーティファクトや全クラスメイト仮契約という状況に流されたからです。この二つでしょうね。この二つによって、私は魔法バレすれば、ネギと行動をともにして、積極的に話しに絡まなければならないあるいは、戦力にならなければならないという風に考えていました。
 結局、何が言いたいかというと、「魔法バレしても、ただそれだけでしかないという関係性がある」ということなんです。それに気づいたのは、いいんちょが魔法バレするのかしないのかを考えていたときのことで、仮にいいんちょが魔法バレしたとしても、アスナとの話の内容を考えてみると、いいんちょアスナに知らなかったとは言え、任せると言ってしまったわけですので、今更魔法バレしたからと言って、それをたやすく覆すことはたぶんないと思うし、ネギの迷惑になるような振る舞いをすべてを理解した後なら尚更するはずがないと思えるからです。
 要するに、いいんちょは、魔法バレをしても以前と変わらず、日常を守り続けるだろうというのが私の考えで、他の生徒にしても同様で、例え魔法バレしようとも、仮契約もしなければ、物語の本筋にはあまり関わらず、記憶を消されないような状況の中でわずかな助力をする程度に留まるのではないかと思います。
 ただ、全員がそうだとはやはり思えず、仮契約をして活躍する生徒もいるが、中にはそういう生徒もいるだろうとは思います。最終的に、クラスメイト全員魔法バレをやはり目指すことになるのだろうと思います。まさか全員仮契約はないですよねww