ハマノツルギと魔法無効化能力


 「かー」さんのコメントで、アスナアーティファクト「ハマノツルギ」が魔法無効化能力を引き出し、増幅させる機能があるんじゃないかとの指摘がありました。そのことについて、私の思うところを書きたいと思います。

 アーティファクトの選定について。これは以前触れました。そこでは、アーティファクトは自身の他者と比較した自己認識あるいは潜在性を考慮したものが与えられるのではないかとまとめました。なぜ、アスナに剣なのか、その答えを結局は、放置しました。矛盾を突くという危険な香りがあったからですww
 しかし、指摘の通り、魔法無効化能力との関係性を考えることはその矛盾には当たらないので、さっそく考えて見たいと思います。

 まず、ハマノツルギには召喚されたものを一撃で送り返す能力があるということを認めなければなりません。それについては、6巻にカモ君が指摘をしています。
 やはり上記のアーティファクトの選定の際に、ハマノツルギがアスナの潜在能力である魔法無効化能力に反応してそういった特性を持ったものに決定したと考えるべきです。なぜ剣なのかはわかりませんが。(それはもういいww)
 ここで、明確に分けておくべきなのは、この召喚されたものを一撃で送り返す能力は、発端こそアスナの無効化能力ですが、アーティファクトに備わった一能力であるということです。つまり、剣がなければ、アスナは召喚されたものを魔法無効化能力だけを根拠にして送り返すことはできないということです。その辺のことを先日の189時間目の感想で言ったのですが、言葉足らずでしたし、踏み込みが足りなかったようです。すいません。本当に関係がないと言っていいのか。もう一度その辺りを含めて考えます。
 そこで、思い出したのが、ヘルマン伯爵の件(アスナの回想)です。アスナ魔法無効化能力があるペンダントによって、ヘルマンへと流れていきました。この現象をどう考えればいいのか。アスナの能力が奪われた、ではすまないと思うのです。そもそも、魔法無効化能力は、決して身に纏った能力ではありません。どちらかと言えば、流れている血に起因すると考えた方が納得できます。つまり、あのペンダントは、血あるいは生命力に関わるものを奪うものとなるはずです。その証拠に、どちらの場合も、アスナは苦痛を訴え、回想では吐血までしています。
 さて、アスナに多大な負担がかかるとはいえ、その血(血以外かもしれませんが、便宜上血とさせてください)を持ってすれば、別のところに移すことが可能と言えそうです。果たして、これがハマノツルギにも使われているのかどうか。
 描写を見ると増幅されているという風に見えます。明らかに自身を守る以上の広範囲をカバーしています。となれば、ハマノツルギを媒介にして、アスナ魔法無効化能力を増幅させていると考えるか、別にハマノツルギがなくともそのぐらいの芸当はやってのけると考えるか。このどちらかでしょうか。後者は根拠に乏しいです。しかし、究極的な意味ではこちらとも言えます。つまり、アスナが自身の魔法無効化能力を自在に操れるようになった時、果たしてハマノツルギが必要かとなれば、そもそも一アーティファクトにすぎないわけですから、必要ではなくなる可能性が大きいです。もっともそんなところまで話は進まないと思いますがwwというわけで、現段階では、やはり、「かー」さんの仰った通り、ハマノツルギによって、魔法無効化能力を増幅させ利用していると考えていいかと思います。仮にそうでないとしても、ヘルマン等の一件がある限り、そういった可能性を考えておいてもおかしくはないですしね。

 そう考えると、フェイトの出した冥府の石柱に関して、あれが召喚されたものであった場合、アスナアーティファクトの能力を駆使して送り返したとなり、あれが魔法の塊であった場合、魔法無効化能力を増幅させたもので消滅させたとなります。ややこしいwwアスナのやっぱりという発言は、かつてのカモ君の指摘を思い出したゆえなのか、それとも魔法ならば無効化できると推察しての行動に対するものか。


189時間目の感想を訂正しています。盛大な勘違いありました。本当に申し訳ありませんでした。