全力でネギま!を肯定してみる 「闘技場の賞金」


 心機一転、ネギま!を楽しく読もうと掲げていても、やはり引っかかるところが出てきます。性格上仕方のないことです。しかし、それでも、ネギま!を肯定する。それくらいの意気込みで、今後はやっていこうかなと。そういう意味も込めて、いつもの感想で書き忘れたこと、できなかった部分等を、ここで改めて補足的にやっていこうということです。


 ・ 闘技場の賞金

 100万ドラクマ。ネギの懸賞金が30万ですから、その3倍以上。ネギが国際的なテロリストなのに、それ以上の額とか。これってありなんですか?

 解決は二つあると思います。一つは、ネギの懸賞金が低すぎるということ。もう一つは、賞金が高すぎるということ。

 一つ目、ネギの懸賞金は低いのでしょうか。同時多発的なテロ事件の懸賞金が3年ほど遊んで暮らせる額というのは、どうでしょうか。仮に情報を持っていれば、名乗り出れば大金を手に入れ、一躍億万長者になれます。しかし、今回はすでに誰かが情報を持っているという状況ではないでしょう。つまり、犯人一味からの情報流出、そして、誰かが犯人を捕まえてくること、この二つを期待しているのではないでしょうか。
 だとすれば、3年遊んで暮らせる額は、かなり低いと言えそうですが、相場というものがあるでしょうから、相場にすれば高いということなのかもしれません。

 二つ目の賞金が高すぎるのか。闘技場ということですから、そこでの収入は入場券と賭けとなるはずです。一日で終わるなら儲けは少なくなるでしょうから、何日か続くと考えたほうがよさそうです。高額の賞金を出すのは、参加者が増えるようにするためと話題性による集客アップです。
 少し話は変わって、これは結局、大会なのか、勝ち抜きなのか、という問題があります。大会であるならば、かならず勝者がいますが、勝ち抜きであるならば、永遠に勝者が出ない可能性があります。例えば、10人抜きをすれば、100万ドラクマという設定があるとします。この場合には、二通りあって、運営側がほとんど決まった戦士を出す場合と、挑戦者同士を7人目ぐらいまでは戦わせる場合です。いずれにせよ、ラストに近づくと、運営側は強力な人材を確保していて、勝てないようにしているはずです。バーの店長が言うには、がっぽり稼げるということですから、勝ち抜くごとにある程度の賞金が貰えると考えるか、大会の何位までは賞金があると考えるか。
 補足。もう1パターンありました。ランキング制です。時期を決めて、その期間内に1,2,3位の者に賞金を与えると。これなら、戦いがおもしろくなります。しかし、問題はすぐに賞金をネギたちが受け取れないこと。つまり、この可能性は低いですが、特別枠で、時期の終わりに参戦して、ランキング上位を倒すという展開もあります。
 話を戻して、改めて考えると、大会である可能性はぐっと減ったと思います。つまり、勝ち抜きであり、100万を取られることがない状態であるからこそ、このような高額な賞金になっているのではないかと考えられます。

 以上から、どれを採用するかは、各人に任せますが、私はネギの懸賞金が決して低いわけではなく、賞金が高すぎると考えます。
 

 しかし、これは大会であるならば、泡のように消えますし、クーフェイがラスボスとして出てきても消えてしまう結論だということに注意しなければなりません。クーフェイが出てくること自体に問題はないのですが、ラストだと運営側が防衛策を作っていないということになるんですよね。
 しかし、それすらも肯定するのならば、ネギが急しのぎの戦力に頼らなければならないほど強かったということの証明となり、魔法世界ではかなりの実力者ということになります。タカミチやエヴァ、刹那や楓との比較でしたから、ネギがどれだけ強いのか客観的には判断しにくかったんですよね。魔法先生の実力は刹那や楓レベル(刀子先生らとの対決より)だと考えると、ネギの実力もおそらくそのレベルでしょうか。だとすると、ネギが優勝という状況が現実世界で示すことは、まほら学園にはそれほどの強者が集まっているということではないでしょうか。