百田尚樹「ボックス!」 2.5/5

ボックス!

ボックス!

 先日、ご紹介いただきましたこの本を読みました。さっそく結論から言わせていただきますと、「まぁこんなもんかな」です。
 「また、出た。」とお思いでしょう。しかし、私はもっとそう思っているのですww「あぁ、またこの手の本かぁ」と!無駄に分厚いです。なのに、後半は畳み掛けるようなスピードで終わります。そこで終わるの?それでいいの?と思いました。
 さて、ちょっと冷静に考えましょう。ジャンルは青春エンターテイメント。所謂部活ものであります。それだけでだいたいの流れがわかってしまいます。でもそれはいいんです。だいたいの流れがわかっていて、楽しむものでもあるからです。ただ、無駄に分厚い。ごついwwよくわからないんですが、読みきって残った印象と本の厚さが比例してない。だから余計にそう思う。あと、後半の急いだ感が、前半を無駄にしたとも思える。
 一番納得がいかないのは、終わり方。映画みたいに時間がないから切ったみたいな終わり方なんですよね。これは個人の趣味の話ですけど、終わった後を丁寧に書かないのは嫌いなんですよ。何書ききったみたいな雰囲気になってるんですか。まだ終わってませんよ。主人公たちにしてみれば、その出来事は道の途中ですよ。それからどうなるんですか。その後、どう思ったんですか。どう考えたんですか。それがない!なぜない?いや、大半の小説にはないんですけどね。う〜む。
 ストーリーとしては普通におもしろかったです。ただ、まぁ映画にしたいんでしょう。これもよく言う言葉ではありますが、映画の方がおもしろいでしょう。6時間、人によっては7,8時間ほどもかけて、本で読む価値はまったくないです。