中村文則「銃」 4/5

銃 (新潮文庫)

銃 (新潮文庫)

 中村文則の一作目、デビュー作です。新潮社賞だったかな?それを受賞した作品です。
 内容は、ある大学生が一つの銃を偶然手にするところから始まります。彼が銃を手に入れることによって、どんな影響を受け、どうなっていくのかといったもので、非常にわかりやすく表現されています。
 よくあるといえば、よくある作品です。でも、何度もこの著者の感想で書いていますが、本当にわかりやすく、自分に重なるような感覚で話が進みます。読みやすいです。
 人によっては、3点だ、2点だと言われるかと思いますが、20代の方なら絶対におもしろいと思います。これは文学の入門のような作品だと言ってもいいかと思います。中村文則なら、まず、これを読んで欲しいといった感じのオススメ作ですね。