20話「キュウシュウ戦役」

 さて、今回もスザク批判をしますか(笑)いや、冗談じゃなくて、本気で。
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何をどう話が転がれば、いきなり前向きになれるのかがわかりません。後半は「えっ?」「何だって?」「そんな馬鹿な・・・」「本気ですか?」という感じでした。呆気に取られ、驚き、嘆き、聞き返すという一連の流れ。
 まず、スザクは騎士の資格を返還します。理由は、ユーフェミアの重荷になるからです。それはもう最初からわかっていたことだったわけですが、改めて実感したようです。騎士になって一体スザクは何をしようと思っていたのでしょうか。何となく騎士になっただけなのでしょうか。いや、それだって、騎士になった以上ビジョンが必要なわけですから・・・どうもスザクは足元を見すぎていますね。まぁ、スザクは政治家、司令官向きではなくただの兵士だったということでしょうね。所詮兵士は兵士としての領分を越える事はできない(はずなんですが、アニメですからね。色々とうまくいかないのでしょう。)なので、ルルーシュとスザクはあまり比較してはいけないのかもしれません。ええ、そういうことですね。私も漸く気づきました。
 さて、スザクは何かに目覚めたようですが、まったく理解できません。まぁ、スザクは所詮一兵士なので、士気が上がった程度に見るべきなのです(酷い)
 ユーフェミアの理想は、ルルーシュのそれに近いものがあります。ただ、おそらく意志が弱いと思われます。他の誰かを排除してまで、大切な誰かの笑顔を見たいのかという問いにユーフェミアは迷わずにイエスとは答えられないでしょう。ユーフェミアルルーシュがゼロであると知っていて、スザクとルルーシュの両方を見ることができるので、ああいった結論が出てもおかしくはないと思いますが・・・それでも、突然すぎる!!
 その辺りをスザクも悩んでいたわけで、結局答えは出ているのか、出ていないのか、曖昧なまま士気だけが上がってしまっている。間違ったやり方で何かを得てもそれはプラスにならないというような話はどこにいったんでしょうか。
 そういうわけで、スザクは退場しませんでした。ん〜、思っていたよりも簡単にスザクが立ち直ってしまった所為かと。予想外でした。次に悩むのは、ゼロがルルーシュだと知ったときか?

 ゼロの国家設立構想。それしかありませんね。以前からルルーシュは戦争をするというようなことを言っていました。幾らテロを続けても国家を作らない限り何も認められません。他国との関係性においても、とにかく不利なことばかりです。テロ集団が政府を壊滅したとして、あくまで政権はその国家のものです。クロヴィスを殺したが結果としてはコーネリアが来ただけということです。クーデターとして、無理矢理政権を奪取しても機能しなければ、そこまでです。国家として存在し、機能させることそれがそこに住む人間と他国から認められる前提条件でしょう。
 冒頭で沢崎がキュウシュウに国家の設立を宣言していますが、あれは酷い。くぐつ、傀儡ですから。ただ、国家を作るという点と他国の協力を仰がなければならないという点は、ゼロもその通りだと考えているようです。世界の3分の1を占める敵を相手にしようと思えば、少なくとも同等の戦力は世界のどこかから集めてこなければならないわけですからね。特攻を掛けて、復讐だけ終えればいいものではありません。そういった戦略的なことをするルルーシュもいいですが、正義を建前にして「邪魔者は蹴散らすのみだ」というダークネスなルルーシュが大好きです。個人的には、もっと悪っぽく魅せる方がいいと思うんだが。

 ・ランスロットが空を縦横無尽に動き回る図について・・・・いきなりあの動きですか。ガヴェインでは太刀打ちできないかもしれませんね。ガヴェインもよく動くのか?あのサイズの機動ロボットの最大の特徴は機動力にあるわけですから、基本的に速いものが強い。「当たらなければどうということはない」です。

 ・シュナイゼルのスザクを使った作戦・・・・・やはり使い捨てのコマですね。まぁ、そんなところでしょう。コーネリアもそうですが、完全にユーフェミアを邪魔者扱い・・・・まだ学生だったらしいので、かわいそうですが仕方がありませんね。

 ・ゼロとスザクの共闘。こういう展開は好きです。カレンの嫉妬が可愛かったり、怖かったり。

 ・ポイント――それぞれの思惑と周囲の展開がおもしろすぎる。スザクは大人しくしていてほしいなぁ。その方が脇の物語がおもしろくなってくると思う。

 第2期があるというような話ですので、期待しています。