ロボット(機動兵器)と少女


 今期のアニメもまた少女がロボットで戦う者が多いような気がする。こういった少女達だけが戦いの中に身を置くという設定について、誰かが異を唱えているとは思う。つまり、男である自分たちが過酷な状況の少女を見て「萌え」とか言っているのは、男として情けないし、異性をそういった目で捉えることに問題があるとかなんとか
 普通に考えれば、わざわざ少女である必要もないし、むしろ現実とはかけ離れていて、違和感すらある。この日記でも紹介したが、「イリヤの空、UFOの夏」は正にこの分類に代表される作品だ。
ただ、この作品が優れているのは、主人公である少年が最初から最後まで徹底的に無力で、その無力を嘆き、それでも何もできずに世界は救われ、少年はただ平穏に過ごすしかないという絶望を受け入れなければならないという点だ。要するに、皮肉なのだ。
 それはまぁおいて置いて、私なんかは少女達だけが必死になって何かと戦っているものはあまり受け入れられない。それを性差の過剰な反応だと思うのは、人それぞれだと思うが、そこに違和感を見出せば後はもう終始それが気になって、アニメを見れたものではない。
 ではそういった戦いのあるアニメの場合、どんなものが好きか。これだけ何だかんだと言っておいて、あれなんですが、少年が少女と一緒に戦い、守るという王道の展開が好きだったりします。少女だけが戦っていると、自分を情けなく思ったりするわけで、少年である自己の分身のような存在がいて、ヒーローとなるところに快感を覚えたりもしているんでしょうね

 なので、この日記では少女達だけがメインになってロボットに乗り込み戦うという作品はあまり取り上げないことになるでしょう。