滝本竜彦「NHKにようこそ!」 5/5

NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! 8 (角川コミックス・エース 98-12)

NHKにようこそ! 8 (角川コミックス・エース 98-12)

 少年エースの方では終わっていましたが、単行本派でしたので私はつい最近、最終巻を読みました。

 もともと、原作のファンでした。滝本竜彦という作家が書いているのですが、この人がまた何ともいい辛い人ですww別に悪いとかそんな風には決して思っていませんから。
最近はめっきり新作を見ないのですが、今は仕方がないしこれでいいとさえ私は思います。むしろ、西尾維新先生の方が心配です。刀語は、本当に自分で納得できているのかと思うほどに内容が薄くて、それでも世に出さなければならない事態から欝になってないかとかww
 ただ、滝本竜彦先生も書かない作家は捨てられるのかなとか思うと心配です。本当に大切にしてあげて欲しいです。NHKにようこそというすばらしい作品を残されているんですから。

 原作の話はこれぐらいにしておいて、マンガ版の話を少し。小説版とは大きく違って、面白おかしく話が進んでいきます。オチもよく考えてあります。1歩進んだと思えば、また逆戻りで、イライラされた方もいるかもしれませんが、私は楽しく見ていました。
 内容について、もっと色々と書きたいのですが、とりとめのないことになりそうなので、ラストについて少しだけ。
 少しドタバタしました。というのも、終わりを次々と伸ばしてきたからです。小説版では、すっきりと綺麗にまとまっているのですが、マンガの方は伸ばしてきた所為で切り札がなくなってしまった。
 でも、これこそ私が望んでいたことで、切り札をきってからまだまだ続いていくカオスさwwその勇気を称えたいです。本当にすばらしいです。確かに見る人によっては、無茶な展開だと思われるかもしれません。打ち切られたようにも見えるかもしれません。でも、これは出せるものを惜しみなく出し切って、そして終わらせた作品、その他の打ち切りや無茶な展開の作品とは決して違います。
 
 読んだ事がない方は是非一度読んで見られてはどうでしょうか。小説、漫画、どちらもオススメです。同じことの繰り返し?違います。これでもかと全力が注ぎ込まれた作品なのです。
 ちなみにアニメ化もされていますが、基となっているのが漫画の方で、私としては小説を基に映画を作ってほしかったですね。