米澤穂信「春期限定いちごタルト事件」 3/5
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/12/18
- メディア: 文庫
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内容は、解説でも書かれていましたが、ライトノベルに近いというか、ライトノベルですww主人公が高校生で、男の子と女の子が出てきます。そして、日常に起こった謎を解決しながら、青春っぽいことをします。ノリや登場人物の設定もラノベです。
これをどう評価するかは、人それぞれなんでしょうけど、私にとっての日常の謎は、やはり北村薫の日常の謎シリーズなんだと思いました。どちらもあっさりとした感じです。ただ、北村薫の私と円紫師匠シリーズの方が、もっとシンプルです。恋愛要素もなく、与えられた話に集中できます。大学生の文学好きの女子大生が、尊敬できる年上の先輩との関係や友達との関係で話が進んでいく。そこが秀逸にできていると思うのです。
いや、やはり青春っぽい要素が欲しいと思う人やライトノベルが一番おもしろいんだと思っている人には、こちらの方がオススメだとは思います。本当に好き嫌いの問題なので、どちらが優れているのかというのは、一概には言えません。他の作品を読んでみると、また評価も変わるかもしれませんが、本作品については、私は3点という得点をつけました。
一言で言うなら、「他のミステリと比べると遜色ないんだけど、ただ比較の対象ができすぎていて、見劣りしたんだよね」ですww