坂木司「青空の卵」 2/5

青空の卵 (創元推理文庫)

青空の卵 (創元推理文庫)

 評価が難しいですね。ひきこもり探偵と聞いて、読んでみたんですが。
 内容は、ひきこもりであるプログラマーの25ほどの青年がいて、彼は精神的な問題を抱えた本当のひきこもりです。その友人に同い年の営業マンがいるんですが、彼が主人公で問題に巻き込まれ、ひきこもりの方が探偵役となって解決していくという流れです。
 うまく受け入れられなかったのは、主人公の性格が感動ばかりして泣いてしまうようなちょっとやりすぎの印象が強かったからです。ひきこもりの探偵との友人関係というのも、同年代の人間である私から見たら、繊細すぎて、う〜んという感じです。どちらかというと、女性向けだと思います。
 日常の謎に関してはまずまずおもしろかったです。女性の方なら3点、4点ぐらいの評価のおもしろさで楽しめるかと思います。