森見登美彦「四畳半神話大系」 3.5/5

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

 ある大学生の4つの平行世界の物語です。つまり、人物設定、世界観が同じで、微妙に未来が変わっている4つの世界ということです。
 その元となる人物設定や世界観はというと、例のごとく、京都の大学生で、花の大学生活をどぶに捨ててきたという猛者であり、黒髪の乙女が登場し、馬鹿なことをする友人がいるといった感じです。
 「また、その設定かよ」という突っ込みはありますが、それでもおもしろかったです。でも、平行世界という設定なので、とある場面では同じ文章が出てくる。そこはさらっと読み飛ばしましたwwもちろん、わざとそういう構成になっているということはわかってますけどね。
 4点にならなかったのは、2話が無駄に長くだれたから。そこで一端放置してしまったほどですww構成というのは難しいとは思いますが、平行世界の物語であると分かっていても、同じ設定で話をやる以上、2話目は短くして拒絶反応を薄くするべきだったと思います。その分3話はおもしろかったですけどね。