22話「血染めのユフィ」

まず、一言とりあえず言わせてください、はい。

やりやがった!!

 二つの意味でやってくれました。まず一つ目。前回の感想でユフィは何だかんだで守られるんじゃないかと予想していましたが、捨てられましたwwやってくれました。見ていて本当におもしろいですね。で、問題は二つ目。ルルーシュが泣いてしまった。これはやってはいけないのにやってしまいました。あまり気にしていないと言いましたが、この部分だけはやって欲しくなかった。今までの背景がなかったことになりますからね。その辺はまた明日書こうかと思いますが。

 では、それも含めて重要なポイントに関してコメントしていきましょう。

 ・クロヴィスを食い物にしてきた者の存在
 これは意外と重要?ん〜、クロヴィスがなくなった後の利権から甘い蜜を吸い上げていた連中のことでしょうか。なぜ慌てる必要があるのか。特区日本と関係して、神根島もかなりの動きがあったようです。シュナイゼルも似たようなことを言っていますし。クロヴィス周りでは、あの神殿のことやそれに付随する謎は割と周知の事実だったのでしょうか。

 ・行政特区日本に20万人が集まったこと
 本当にこんなに集まるのか?どこからお金が出ているんだ?仕事は?家は?ん〜、どうもブリタニアの素性が見えてきません。飴と鞭なんて言い方では、到底理解できません。そもそもブリタニア実力主義と貴族主義が合わさったような国家であるはず。そして、戦争で国土を広げ、テロを一切許さず、またテロ撲滅を名目とした虐殺を行う。そんな国家のはずです。なのに、この体たらくはどうでしょうか。確かに統治下の民衆の支持は必要ですが、う〜ん、一部を捨てて、他を従えるということだろうか。「我々は行政特区を許しているのに、どうしてテロ活動をするんだ?君達は間違えている。」などと強者が正論を言う必要なんてどこにもない。強者なのだから。第一、民主主義を進めようとしているわけでも何でもない。あくまでブリタニア国民が上であることは変わらないのだから、そこまで過剰に反応するのは勝者の論理に飲まれすぎだろう。そこに住めるのは極僅かの人間で、何の保障もない。なぜ統治体制を打開しようとしていたのかをもう一度考え直すべきだろう。税が高いとか、市民権がないとか。現実の植民地が抵抗したのは結局そういう部分です。民衆は生活が出来るのか出来ないのか、その辺が一番重要になってくる。はっきり言ってそんなことを計算できずに民族意識だけでテロをやれと言うなら、最初から飲まれてしまった方がよほど民衆のためになっていたはず。キョウトの面々はテロ活動の結果だと勘違いしていましたし。テロには屈さず、それがブリタニアだろうに。所詮は人の上に胡坐を書いている自己保身だけの人間だったのかと。

 ・キョウトの動き 
黒の騎士団とすれ違い始めていますね。黒の騎士団の方もそれほど期待していないように思えます。司法取引ですか、要するにただの裏のやり取りです。別にキリハラが逮捕されて、確固とした適正手続きの裁判にかかわるわけは到底ありませんのでこれを司法取引と呼んでいいのかどうか。どこまで法が国を律しているのでしょうね。いい様に解釈されているだけのような印象があります。内部崩壊を狙うなら十分意味はありますが、こんな取引に引っかかるのは、気の弱い、ある場面では腰が抜けて後ず去るような奴だけだと思いますが。名目があれば虐殺も可である国家ですから、捏造証拠と国家反逆罪のコンボで誰であっても簡単に締め上げられる恐れがある。いずれにしても何の確証も得られませんので、ブリタニアという国家の上からの持ち上げは基本的に信じないに越した事はありません。カグヤがゼロ側になり、協力という展開になるのか?

 ・黒の騎士団から特区日本へ
 ゼロがしっかりと手綱を握っていない以上、敗戦の後の情勢ではテロ活動をしている人間は善を行うことよりも鬱憤や悲劇的な出来事にあったからという理由から所属していた人間は多かったでしょうから、まぁ仕方がないといえば仕方がないのかもしれません。これがシュナイゼルが言っているテロ活動の無力化の効果の一部でしょう。
 黒の騎士団ごとというのは無理ですね。まるで黒の騎士団を理解していない発言と言えます。黒の騎士団は基本的に誰であろうと悪を打つという名目の組織なので、どこかの組織に従属することは出来ません。で、扇はありえない勘違いをしています。別に特区日本を守るだけなら、参加をする必要なんてまったくありません。日本全土を守っているはずの黒の騎士団がごく一部だけを守りだすという方がおかしいです。本当に自由と平等を目指すならば、公正中立、独立しているべきです。現実の日本を見ても、公正中立、独立でないとろくなことがありませんよね?どうして彼らは勘違いをしているのでしょうか。よくわかりません。まぁ、明らかに名目だけなので、民衆の支持を得て国家を作らないとなれば、どんな風に変わっても別に誰も文句は言わないでしょう。強行して国家を樹立させるなら、二番煎じだと印象もまったく変わってきますからその辺の問題はあるでしょうが、いきなり属す属さないという展開はちょっと・・・
 加えて、別に無視をしてもいいと思いますけどね。やるべきときにきちっとやっていれば、参加しようがしまいが誰も文句を言いませんって。黒の騎士団が特区日本を無視した→敵だという発想の展開は悪意がありすぎる。ん〜、この場合、特区日本が美化され過ぎている所為なのか。

 ・ユフィ超人伝説 
がっかりなルルーシュです。簡単に飲まれてしまっています。
ルルーシュ関係は明日やりますので、ここではユフィが超人過ぎる件について。本当の本当にに捨てたくないものはすべて守った宣言。その下でどれだけの血が流れているのでしょう。それら一切を完全無視して勝利宣言をしました。やれやれだぜ。と思いきや、ルルーシュが協力すると言いだします。
 「なっ、何だって〜!?」
 そして、ルルーシュは超人を認めてしまいます。確かにルルーシュの目的は復讐とナナリーの安全のみで、イレブンやブリタニア人の血が幾ら流れても関係ありません。しかし、ちょっと酷すぎる、ルルーシュの変化が。これに関してですが、「私、わかっちゃった」状態(一方的に思い込むことww)なので、それはまた明日書きます。
 皇位継承権の返上。実質的には他の全員が死なない限りユフィが継承することはありえないほど意味のないことなんですが、敢えて突っ込まない方向で。基本的に血で受け継ぐもので、その権利を持っている人間同士で争わせるのがブリタニア流です。ですから、返上はむしろドロップアウトに等しく、命拾いをしたというのが最大のメリットでしょう。加えて、わりと形式を重んじる国なので、それなりの処遇や対価が得られるのかもしれません。
 ナナリーについて。これまで一度も触れませんでした。これに触れるとこのアニメを根本から否定する恐れがあるからです。ですが、まぁ一度は触れておきましょう。ルルーシュはナナリーの居場所を作るとか言っていましたが、作るだけならばさほど難しくはありません。戦争を吹っかけずとも、ルルーシュブリタニア人なので、ただ会社を起こして経営すればいいだけです。それだけで十分二人は生きていけます。ナナリーのような弱者が厳しい社会の中で生きていくための一番簡単な方法は、そこに加わらないことです。その辺りをルルーシュがどう考えているのか知りませんが、まさか大きくなれば社会人としての責務を全うするため社会に出そうとか思っているのでしょうか?それこそ弱者に鞭を打つ真似ですよ。どうしても社会に出したいのなら、ルルーシュが囲ってやればいいということです。まぁ、ルルーシュは復讐をしたいので、会社を興しているだけでは復讐はできません。できたらこのアニメは伝説に残りますww。資本主義は戦争すらも押さえつけるのかとwwあながち間違ってもいないのかなとも思いますけどね。同時に原因とも言えますが。復讐とナナリーの二つを重ねた結果が今の状況なのでしょう。どちらが重要かは放送を見ている感じでは復讐の方でしょうね。

追記ルルーシュとナナリーが皇族であると知れれば、政治の道具にされるとか命を狙われるとか。ん〜、ユフィのようにかわいがられていればそんなこともなく、様々な権利を傘にして色々とできるんだろうけど、その他の皇位継承者はそうでもないみたいです。政治の道具とは、内部で根回しや結束のために親族関係に出したり、外部に出して親族関係を気づいたりと、色々あるんでしょうけど・・・・・ん〜、どう考えてもやっぱりブリタニア皇帝の方針とは重ならない。上に上れる奴ならば、それだけで認められるわけですから、皇帝がわざわざどこかへ嫁や婿にやる、あるいは組織に属させるというのは、本当にいらないと判断した場合でしょうし、そもそもやらないと思う。子どもを政治に利用する事はあっても道具にすることなんてないと思う。できないやつは淘汰され、できる奴が上にいく。安全策で結束を固めるという思考はまったくないようにすら思える。となれば、他の人間からの圧力となるんだが。そんなことができる人間が皇帝以外にいるのか?圧力ではなく、暴力で言い聞かせることなら可能かもしれないが。とすれば、やはりルルーシュは独自の組織を持たねばならない。ん〜、やはり会社では無理かww会社が大きくなれば問題ないだろうけど、そこにいくまで身を守りきれないかもしれないのでリスクが高すぎる。

 ・ユフィのイレブン虐殺 
誰もが驚いていました。ブリタニア皇帝だけ笑っていましたか。コーネリアは驚いたというより、気丈にも哀しみを押さえていた感じでしたね。シュナイゼルもこれにはさすがに唖然としていました。しかし、ゼロが最初に言い出したのは、この虐殺とほぼ同じ効果のある策ですから、仮にうまくいっていれば誰もがこうやって驚いたことでしょうね。
 で、実際のところ、重要な問題はこの虐殺自体にはありません。問題はユフィが言葉を変えたこと、イレブンを策に嵌めたと思われていることです。その結果、イレブンたちは今後一切ブリタニアの言を信じることがなくなったわけです。幾ら虐殺をしようとも、それが一過性のものであるならば、不満はやがて流れていきます。しかし、裏切られたと感じてしまえば、いつまでも残ってしまうものです。民衆を統治する効率的なやり方の一つとして、言った事は変えないということがあります。まぁ、所謂法律です。あれこれすれば罪になると決めておけば、誰もそれをしません。そうやって律するのです。ころころと言が変われば何をしていいのかわからず、民衆は混乱します。
 とまぁ、はっきり言えば、ブリタニアとして問題なのは、黒の騎士団がこの鎮圧に加わりさらに名を大きく広げたこととわざわざ策に嵌めたことでブリタニア国民やその他からの信用さえ下がってしまったことでしょうか。軍隊の行動について、あっさりと兵士の一人がスザク(上官)に銃を向けたことを考えれば、鬱憤があったわけで虐殺にそれほどの抵抗はなかったのでしょう。全責任はユフィにありますからね。今後、黒の騎士団はこの事件を悲劇的な方向に持っていくと有利ですが、一方ブリタニアの方は平然としている、むしろもう一度くらい虐殺を繰り返した方が裏切りという印象が薄れて再び恐怖感の方が高まってきて取り繕えるかなと思います。起こってしまったものはどうしようもないですからね。ユフィの独断だと切り捨てても、どこまで取り繕えるのか微妙な所です。すでに世界中にネットで出回ってしまっていますしね。ブリタニアは今後さらに武力を強めていく方向になるでしょうね。
 ユフィの心変わりの理由を説明しようとして、ゼロが特殊な力を使うということが判明する恐れがある。少なくとも、スザクは真っ先に感付くだろう。しかし、スザクはその頃には少佐ではないと思われますので、どうすることもできず、また元の鞘に納まるしかありません。と言いつつも、スザクが大活躍するのが、アニメのすごい所だったりする。

 ルルーシュのギアス 
閉じられなくなりました。といっても、仮面を被っている限り問題はないですし、声はルルーシュが喋っているだけでまったく関係なく、恐らく目からの光情報ですからそれを遮断すれば日常生活も問題ないでしょう。身近な存在などは、適当な命令を一度かけてしまっておけば、もうかかる恐れはないですしね。とか言いつつ、何度もかかるようになるのか?そうなると目を閉じて生活をすれば問題ない。まぁ、その他にも問題がありそう。気が狂いだすとか。スザクが何かのフラグを立てたようですが、まだわかりません。ルルーシュと同じように何かの適合者であるようです。

 ・オレンジ関連。
 前回いらないと書きました。今でもそう思っていますが、どうも色々と詰め込む方向で話が進みそうです。う〜ん、C.C.関係は辻褄だけ合わせてくれればそんなに頑張らなくていいのに。

 ・ゼロは救世主に担ぎ上げられてしまったことにうろたえていたことについて
 これは明日にします。

 ・ルルーシュが泣いてしまったこと
 これはもうなんていうか。何を書いても批判どころか非難にしかならないので、明日少しだけ書くに留めます。

 最後に
 スザクがまともになってきたと思ったら、今度はルルーシュですか。ルルーシュ考察は一度やろうかなと思っていたので、明日やります。