文学とライトノベルとギャルゲー その12

アニメの感想といいつつ、見直す時間がなかったorzとにかく、書き溜めの文をちょっとだけ修正して。明日か、あさってか、とにかく、えっとdarker than〜の感想ですか。というか、今の状態では中途半端すぎて何とも言えない部分があったり。その他、も明日かあさって、ハヤテの2話はまだ見てないけど。



 本当に久しぶりです。自分でもはっきり言って、何をやっていたのか思い出せません。読み返す気もありませんwwというわけで、これからは、この3つのどれかに当たる話題をここで取り上げていこうかなと。もちろん、それらの関係性についても必然的に述べることになると思います。

 さて、今日のは話題は文学ということ。

 かつて、何度か漠然と日常をどれだけ巧に表現できるかが文学の腕の良し悪しだみたいな話をしました。そこからもう1歩踏み込んだ話をしようかと思います。あくまで自論ですので。

 さっそくですが、簡単な例を挙げてみます。
 「彼の心は彼女の春の木漏れ日のような優しい暖かさに触れて、草木のように芽吹き始めた。」
 これは〜のようなという比喩が用いられていてわかりやすいかと思います。ここまでだと、ただの文で、あまり文学的とは言えないでしょうね。これを1歩前進させたのが、アニメでよく使われる手法なんですが、心の情景とその人間の周囲の情景をシンクロさせるというやり方。
例えば、上記の例だと曇っていた空から優しい光が差し込んで木や花の芽に当たっているような状況です。もっとわかりやすくいえば、嵐の前の静けさとは、心の不安と外の情景が合わさった表現で、よくある使われ方でしょう。
 少し話が変わりますが、文章を書いている人間、作家の方々はただ書いているだけの人ももちろんいるでしょうが、どこか遊び心を持った人間であると私は思っています。というのは、文学というのは、言葉遊びのようなものだと思うからです。
前半に出てきたある表現が、後半の重要なポイントでまったく同じ表現で出てくる、そういう言葉遊びのような感性が文学に繫がると思うのです。ここで何々を入れればおもしろそうだ、こういう順番にしてみよう、あそことあそこを対比にしてみよう、そんな感性が大事で、思ったよりも内容は重要ではない。
 話を戻して、心と外の情景がシンクロするというのは、そういった遊び心ではないかと思う。小難しく日常を表現しようとするのもいいでしょう。ただ、こういった言葉遊びのような、仕掛けのような何かを巧に利用しようと試みること、それはとても重要なことだと思う。
 もう一つの技法というか文学的な何かとして、空間を表現するというものがあると思う。これは少し厄介で、人やその心情を表現してもいけないし、外の情景を表現してもいけない。あくまで空間。ん〜、ちょっとわかりにくいか。二つほど簡単に思いつく。
 一つ目。現実でない以上、創造物は基本的にぶつ切りのシーンを抜粋したようなものである。どれだけありのままを伝えようとしても、映像にはシーン割りがあるし、文章にはそれ以上に文と文の切れ目が存在する。それらをある種の空間として捉えてしまおうというのが、文学的であると私は思う。例えば、子どもが公園で遊びつかれて夕方になるというシーン、その次のシーンが家に帰宅したものだとすれば、割愛されたシーンは公園から家までの帰宅過程である。そこに何らかの意味を見出す。「冷たい風が家路を駆け抜けた。」これだけの表現で、何となくその子どもが帰宅途中に感じたであろうものを想像できる。寂しさや夜の冷たさなど。これが空間の表現だ。
 二つ目。ん〜、これは説明するのさえ難しい。思わずぼうっとしてしまっていたわずかな一瞬などを、そのときの心や外の情景として表現をするのではなくて・・・・・・・っと、文才があまりないので、具体例は避けることにしようwwん〜、「せかせかと歩いていた蟻がちらっとこちらを見た瞬間」とでも言おうか、「吹くはずのないぬるい風が首筋を触った」というか。まぁ、そんな感じの表現がされるものだ。そこにはないはずなのに、空間としてみれば確かにそんなものがある気がする、ということだろうか。うまく説明できないが。

 いくつか挙げた例が自分が本当に言った法則にあっているかどうかはさほど自信がないが、少しでも感じ取ってもらえれば幸いだ。何度も言うが、結局文章を書くという事は如何に楽しくおもしろく書こうとするかに尽きてくる。ただ、それが文学的であるかどうかはやはり何らかの基準が必要なわけで、それはやはり私たちが普段やりなれていること、振り返りやすい出来事やその隙間になければならないと思う。それでこそ、私達ははっとするのであり、感心するのであり、心を豊かにするのだ。

 今日はここまで。かなり独自説に走ってしまったので、違うだろという人はどうぞ聞き流してください。荒っぽい説明でわかりにくかったと思いますが、最後まで読んでくれた人、どうもありがとうございました。