時をかける少女 5/5+α


時をかける少女 通常版 [DVD]

時をかける少女 通常版 [DVD]

 遅ればせながら見ました。前評判が高いと感想というのは書きにくいものです。ですが、今回はいい落としどころを見つけましたww早速結論を言うと、とてもおもしろく、多くの人に見て欲しいそんな作品でした。ですが、内容はと言えば、普通です。
 
 この作品は、簡単に言えばあまり踏み慣らされていない分野のものだと思う。私は「耳をすませば」が頭に浮かんだわけですが、おおよそこの手の青春もののアニメ映画といえば、昔のジブリだという決めつけがまだ残っている。今でも何度もロードショーで放送されるわけですが、何故他のアニメが放送されないかといえば、「魔女の宅急便」や「となりのトトロ」などに及ぶ作品を皆は知らないし、存在しているとも思わないからです。別にこれらの作品でその分野が完成され、極まって、他を排除しているわけでもないのに。それらからいえる事は、まだあまり手が出されていない分野だということ。
 何故こんな事態になるのか。これも自明の理でしょう。一般人はそれほどアニメに興味がないからです。そもそも日本では映画という文化はなじみがなく、テレビドラマの方が親しまれている。アニメにしてもそうで、アニメ映画はテレビアニメの延長であることが大半です。それも子供向けが大半です。映画になればますますアニメは子どものものという固定観念が顕著になる。アニメの提供を見れば、いかにアニメが社会に浸透していないのかよくわかります。結局、2時間で数千円というお金を払ってアニメ映画を見に来る人間を子ども以外では想定できない。映画で客を集める効率的なやり方は、固定客がいる売れっ子の俳優を使うことですからね。

 なぜ内容を普通だとしたのかといえば、競争がなくただ優れていると認められてしまう部分があって、客観的に見れば私はもっとおもしろくできるはずだと期待しているからです。勘違いしないで欲しいのは、確かにおもしろいと思ったし、もう一度見ようと思ったということ。もともと私はこの手のアニメが大好きですから。
 2時間という限られた時間(1時間半ですが)でしかできない表現というのがやはりあるからこそ映画という文化は残っていて、その中でもアニメだからこそできる事もあると思います。私自身の感じ方から言えば、(そもそも実写にはあまり興味がないわけですがww)アニメの方がすっきりしていると言えます。実写だと陰影がありすぎたり、リアルすぎたりで、受ける印象はアニメに比べるとずっと重いものになる。だからこそ、アニメはわかりやすく子供向けだと思われている。そこを逆手にとると、2時間という限られた時間でわかりやすく伝える必要がある映画は、もともとアニメに向いているはずなのです。
 長々と色々と言ってきましたが、多くの人にぜひ見て欲しいと思う。そうしてこの分野が盛んになることを期待している。かく言う私は結局、一人で見に行こうとは思えず、実際に映画館へは足を運ばなかったわけだが・・・・orz1人で映画を見に行くのは割と敷居高いよなぁ・・・・・


以下、時をかける少女について。(ネタバレなし)
 大林監督の実写版は大学の時に見ました。なかなかよくできた映画で、同じ監督の作品を借りようと思ったほどです。原作は読んだことがないんですけどね。
 タイムリープものには、実はもう一つあって、佐藤藍子が主演をしているものなんですが。(キーワードのリンクを追って下さい。ん〜、もう2つあるが、残る1つは知らない)
 これはあまり記憶には残っていないのですが、なかなかおもしろかったと思う。レンタルで探せばきっと見つかります。
 この時間を戻るという手法はネギま!の時間跳躍に比べるとわかりやすい。が、多少矛盾はあったかな。まぁ、許容範囲です。
あまり深く考えずに楽しく見ましょう。

 以上感想でした。