エヴァの思惑について(補足)


 ちょっとわかりにくかったかなと読み返して思ったので、さらに掘り下げて大きく取り上げてみようかと思う。

 まず、エヴァの基本的な姿勢の問題。これが一番ややこしくしている原因でしょうね。押さえたいのは、ネギやアスナ、刹那に興味を抱いているということ。それと、それ以外は対して気にしていないということ。この2つです。
 何故後者のようなことが言えるのか。それは超編において、終始傍観者であったことです。バッドエンディングとなった、未来ではネギは幽閉され、オコジョにされたでしょう。そういった未来が見えているにもかかわらず、エヴァはネギに協力しなかった。この解釈は非常に難しいです。エヴァの呪いはスプリングフィールドの家系のものなので、現状解呪できるのは2人だけです。それを逃したくないはずなのに・・・・・・考えられるのは、やはり年の功でしょうかww長く生きてきたがゆえに、自らの運命よりも見たいものがある。この辺りの感覚はエヴァを知る上で非常に重要な観点加と思われる。
 長く生きていると、関心を持つことが難しいのは想像に難くない。ゆえに、優先するべきものだけに偏った考えになるというわけです。まぁ、単純に興味を示すような発言等がまったくないということを根拠にしてもいいかもしれません。

 超編を終えて、浮かんできたエヴァの姿勢の曖昧さ。

 ネギやアスナや刹那に関心を示しているのは言うまでもないことですが、この3人は通常ネギパーティーとして行動しています。よって、エヴァは自然と残りの生徒と関わらざるを得なくなるわけです。それが明確化したのが、ネギま部(仮)の名誉顧問に就任したことです。しかし、実際には超編からあの別荘を使っていたわけですし、ネギを通じて彼女達を見てきていました。その姿勢は果たして変化したのでしょうか。
 私はそれほど変化していないと思っています。結局、エヴァが興味を示しているのは先にあげた人物+α程度であり、それを取り巻く人間としか認識していない。ネギを成長させる要素であるとの認識が強いでしょうね。エヴァレベルになると、この中の誰かが・・・・なんて考えもあったりなかったり。そういう曖昧で、軽薄な一面がちらつく。それが、以前のエヴァと今の立場のエヴァのギャップとなっている。

 これらの折り合いをどう付けていくのか

 今の状況は、ナギ云々の交換条件で仕方なく面倒を見ていると説明がつくとしても、一度、はっきりとした描写がほしいと見ている側は思っている。エヴァは一体どういう風にのどかや夕映と絡んでいるのか、楓やクーフェイとは?
 そういった要素も含めて今回は絶好の機会となった。今回の展開を別の視点から見れば、また別な見方もできるだろう。だが、エヴァという視点から見ると、漸くやってきた機会だろう。どこまで描写されるのか・・・・・このまま曖昧に流されてしまう可能性もないわけではないが、何か一言くらいはあるだろうと思う。

 この折り合いの付け方がなぜ他の生徒を巻き込むことになるのかについて

 理由の付け方はそれこそ色々考えられるが、私は敢えてエヴァ自身がはっきりさせたがっているとしておきたい。例え、原作とは違う解釈になろうとも、です。というのは、エヴァには周囲に気を配るというのが単純に似合わないなと今週号を見て強く思った。エヴァにはネギパーティーに対して強く個々人の存在を肯定して欲しくない。仕方なくという側面が前に出ていて、最近実は楽しいんじゃないかと思っていても、やはりそれは集団での話で、集団を認識はするが、個別には見ていない程度に落ち着けておくのが許容できるイメージの範囲内。丸くなったエヴァを見たくないのですよww
 そこで、何とか理由付けを考えたのが、エヴァ自身がはっきりさせたがっているのだという理屈です。
 つまり、エヴァにとっては誰もが似たりよったりに見えていて、のどかや夕映といいんちょまき絵の違いを特段重視していない。偶然のどかや夕映は魔法を知ってしまっただけで、いいんちょまき絵も魔法を知れば同じような立ち位置になる事は目に見えているし、エヴァがのどかや夕映の力を特別視していることとは考えられず、あくまで被保護者であり、一般人と大差がないとすら思っているかもしれない。楓やクーらも同じで、結局強さ云々の話ではない。ネギの側にいる人間という認識で十分だと思っていると私は想像する。
 だからこそ、違いをはっきりしようじゃないかと。ここらである程度の差異を見出してもいいんじゃないかと、エヴァは思っているということ。長く生きてきた中で形成された自己の物事に対する姿勢を変化させることは、最早無理であるとわかっているから、ならば周囲を差別化してやれと。こちらでできぬから、そちらでやってくれということ。
 そんな風に考えておけば、エヴァの思惑はイメージを崩さずに済むと思うのだが、どうだろう。
 まぁ、来週辺りにまったく違った結論が用意されているのは、まず間違いないと思う。こういう思考の仕方はしませんからね。でも、敢えてこうだと今の段階では言い切ってやろうではないかww

 最後に

 また曖昧な部分を用いることになるが、ネギの認識もエヴァと似たようなものがあると思う。というのは、このネギま!全体にもいえることだが、魔法バレした生徒だけが重視されているように思われるが、その差はただ魔法バレしているかしていないかでしかない。誰が魔法バレしていてもネギは同じように受け入れていたと思われる。エヴァも誰であってもただ受け入れるだけ。ネギは成長して、それぞれに多少思うことができてきたが、エヴァは・・・・・・今はまだという段階でしょうか。あるいは、今後も・・・・・今の「やれやれだぜ」というのが、限度かなとやはり私は思うのだが。


 ・ 176時間目に関して、どうしても他サイトの意見を拝見していて、違う認識があるので、言っておきたいことがある。ゆ〜なの持っている銃は魔法具ではないと思う。あれは単純に水鉄砲だと私は思っている。夏祭りですし。