「修行がネギま!の方向性を大きく左右している」

 最近、原因がわからず、もやもやが消えない。先日あれだけ、ぶっちゃけたのに・・・・・・
 これはそのもやもやを解消するために書いたものです。


 この修行編に入ってから、ネギま!が変化してしまったことにとまどいを覚えているのだろうか。変化というのは、固定メンバーが決まり、実力を付け始めたことです。この結果、これから魔法バレするかもしれない生徒との差が広がってしまった。本編でも入部を断る理由として、「危険」「特殊な訓練が必要」と、筆頭にあげられるようになってしまった。
 皆さんがこの理由をどのように感じているのかわかりませんが、私はそれほど意味のある理由ではないと思っている。なぜなら、アーティファクトという存在があるからだ。アーティファクトが強力であれば、一瞬にして強弱をひっくり返せるし、稀有な能力であれば、それだけで重宝される。これはずっと以前からあった背景です。誰がどんなアーティファクトを持つことになるのか。それを予想することも楽しい。
 しかし、その頃とは多少事情が変わってしまってきている。イギリスに行くか行かないかという話ではない。大手を振って歩ける集団と化し、同時に他者を排除する集団となってしまったからだ。ここで、1つ例をあげる。ある生徒が例によって、何らかの偶然で魔法を知ってしまったとする。以前なら、ネギが黙っていてくれと、懇願しながら、うやむやに仲間になっていただろう。しかし、現在の状況だと問題が山積みだ。
 1つ、大手を振って歩ける集団となったがゆえに、集団としての枠組みができてしまった。つまり、新しく仲間を迎える際に、以前では、最近誰々と誰々の仲が良くなったよね?と噂されて、「ちょっとね」という曖昧な理由で誤魔化せた。しかし、今後だと同じ部活に入っているからという理由を示す必要が出てくる。そうなると、どういう問題があるのかといえば、今回のようになぜ入部できないのかという疑問につながる。つまり、新しく誰かを迎えてしまうと、新しい例を作ることになり、その加入条件の提示を求められてしまい、危険や訓練が必要という理由では断れなくなる。
 2つ、アーティファクトについて。今後、仲間になる生徒は今の生徒と差が大きく広がってしまっている。つまり、後から仲間になる生徒は仲間になったとしても活躍できないという事態に陥ってしまうのである。そこで、どういった補正がかけられるのかというと、その個人特有のアーティファクトをより強力に、あるいはより特殊にするという選択肢程度しかなくなってくるのである。所謂、強さのバーゲンセール状態になる危険性があるのである。
 以上のことを考えると、何となく方向性が見えてくる。まず最初の分岐はやはり、それでも魔法バレをこれ以上起こすのかという点。仮に魔法バレをするとすれば、上記の問題を回避するために、ネギたちがいない間にエヴァの下で修行という展開が浮かんでくる。あるいは、うやむやにできず、一気に魔法バレしてしまうという展開。一番可能性が高いのは、このまま突っ走ってしまうという展開か。例え、魔法バレしようとも、ずっと何か問題の渦中にあれば、新例を作ってしまうことの問題をうやむやにできるのである。
 そして、魔法バレしないという展開。問題が多すぎる展開を敢えて選ぶ必要はなくて、もう少し小手先で他の生徒を転がして、魔法バレとは無縁な所にいるけれど、実はリンクしているという展開にするのが先が広がりやすく、おもしろいのではないかと思う。
 最後が、魔法バレしても仲間に入れないという可能性だ。これが見えてきてしまったというのが、不安を大きくしてはいないだろうか。普通に考えると、こんな心配をする必要はないわけですが、差が広がり続けると、どうしても、こう考えてしまう。
 といことで、この修行編で、これまでのうやむやでドキドキしていた感覚が、だんだんと明確でドキドキしている感覚に変わってきてしまって・・・・・・何も見えなかった先が本当にぼんやりと見えてしまって不安になってしまったのかもしれない。