第3話「変わる世界」


 今回は、刹那・F・セイエイが私たちの疑問に答えてくれるそうです。


 Q「なぜ、捕捉されてしまったのですか?」

 A「あれは俺のミスだ。本来ならば、GN粒子を出してかく乱しなければならなかったんだが、それを忘れていた。何せ、俺はトラウマを抱えているからな。しょうがない。」

 Q「なぜ、その後追撃しなかったんですか?」

 A「俺たちは逃げるものを追うことはないんだ。深入りすることの危険性をよく知っているからな。もちろん、それは時と場合による。重大な情報を知られてしまった場合などは、当然追撃する。今回は、深追いする事態にはなかったということだ。」

 「でも、エネルギーは無限ですよね?それに、機動性は6倍は優にあるとのことですから、深追いするまでもなく、あの場でたやすく切り捨てられたのでは?」

 「・・・・・・これがガンダムマイスターだ。」

 Q「機動エレベーターでガンダムを宇宙に上げるそうですね。それは盲点でした。でも、見つからないですか?」

 A「十分な調査の結果、あれが一番見つかりにくい方法なんだ。オートメーションで、中を開けて調べることをしないから、今の人革連の技術では見抜くことは不可能だ。」

 「でも、ちょっとリスクが高すぎませんかね?まるっきり敵の中にガンダムを放り込むわけですから。それに、機械ですからいつどんな故障が起こるかわかりませんよ。一度の失敗ですべてが終わる、今はそういう状況だと思うんですが。今後、地上にいるはずのガンダムが宇宙にいるとなれば、当然警戒は強まるわけですから、抜き打ちで調べられるかもしれませんよ?」

 「・・・・・それは、俺が決めることではない。もし、失敗するようなことがあっても、それは俺の責任ではない。まぁ、尻拭いは俺たちがするんだけどな。」

 Q「俺に触るなと言うわりには、簡単に触られてますが?」

 A「予想以上に相手の実力が高かったからな。油断した。それも俺のミスだ。俺たちは、基本的に全力で戦わないんだ。あまり力を見せたくないからな。」

 「ビームサーベルも?」

 「ああ。あまり使うなと言われている。理由は明かせない。」

 「そうですか。でも、エネルギーは無限ですよ?技術的にまだ完成してないんですかね?結局、もうばれてしまいましたよね?今後はガンガン使っていく予定?」

 「いや、序盤はまだまだソードを使わなければならない。それが、ガンダムマイスターの使命だ。理由は明かせない、わかるだろ。」

 Q「なぜ完全鎮圧しないのですか?余戦力を残しておくとまた力をつけますよ?」

 A「俺たちの目的は、相手を殲滅することではない。あらゆる戦いを停止させることだ。また始めたならまた止めるだけだ。俺たちは誰の味方でもない。必要以上に力を奪うこともまたしない。」

 Q「ぶっちゃけ、圧政とか貧困はどうですかね?世界の問題の全てが武力で動いているわけではないと思うんです。ただ重税によって苦しめられている民もいますよ。武力停止を宣言する国家、組織はこれから出てくると思いますが、そういう圧政とかにならないですかね?それは、どうするんですか?」

 A「それは、俺たちの考えることではない。言われたことをやる。それだけだ。」

 「でも、結局、本当にいいのかどうか悩むんじゃないですか?あの冷徹なヒイロ・ユイでも、ああいう結果になったわけですし。」

 「今、俺はガンダムマイスターだ。それでいいだろ。そんな先のこと知るかっ!」


 というのが、第3話の要点でした(えー)