うえお久光「悪魔のミカタ666」 3/5

 長い間積んでいたんですが、漸く全部読みました。このシリーズの1巻が出た後、すっかり忘れていまして、2巻が出た後は放置していたんですが、とりあえず一つの話が終わったということで、少しずつ読み始めました。いざ、読み終わってみると、ああ、もうなくなってしまったとちょっと寂しくなります。だから、読まずに長い間寝かせておくという状態もそれほど悪くはないんですよねぇww

 悪魔のミカタは、簡単に内容を言うと、堂島コウという主人公が「知恵の実」と呼ばれる魔法道具を回収し、その恩恵で死んでしまった恋人を復活させようとするというお話です。と言っても、ほとんどこの流れとは別の展開ばかりやっていますww

 この作品は非常に評価が難しいと思います。おもしろいとただ言い切ってしまうには、不明瞭すぎる点が多く、逆におもしろくないと切り捨てるには惜しい、とても不思議な作品です。恐らく、10点満点だと10をつける人はいるでしょうが、100点満点だと100をつける人はいないんじゃないかなと思う。
 私も含め、どこかおかしいと感じている方はおられるんじゃないかと思います。しかし、それがどこかわからないww何となくはわかるんですけどね。私が思うのは、筋が通ってないということですね。あっちへふらふら、こっちへふらふらとしている感じがします。もっとわかりやすく言うと、作者がどうしたいのかわからないんですよね。真面目なことを書くか、ふざけた展開にするのかどちらかにしろ、ということではなくて、何でしょう・・・・・うまく言えないorz読んだ方、わかりますよね?(強引過ぎるだろ)
 もともとミステリ色が強い作品で、魔法道具なんて物を持ち出してきて、主人公が奇を好む性格なので、内容がふらふらするのは仕方がないとも思えるんですが、それよりも作者が大筋では方針を決めていても、書きながら面白いからこうしようとかそんな感じだけで書いてるんじゃないのかと思ったりしますww
 ん〜、なので、実はあまりオススメではありませんが、何となく読んでしまうだけの魔力を秘めているのは間違いないです。一部分を除いて、飽きさせないということだけは保障できます。