第8話「無差別報復」
今週もまた刹那・F・セイエイ(カマル・マジリフ?)が質問に答えてくれるようです。
・ 前回、なぜハッチを開けたのですか?
答えー「トラウマの所為だ。本当は開けるべきではなかったと今では反省している。如何せん、トラウマだからな。自分の意思とは関係ない。つまり、どうしようもないんだ。」
・ それでも、やっぱりガンダムマイスターですか?
答えー「俺はガンダムマイスター以外の何者でもない。俺がガンダムマイスターでないことなどありえない。」
「まぁ、今はでしょうけどね。」
「聞こえたぞ。いい加減なことを言っていると、俺のガンダムで排除する。俺のガンダムは剣を七つも装備していて・・・・」
・ テロが起こりましたね。CBとしては、作戦の妨げになるのでしょうか。
答えー何度も言うが、それは俺の考えることではない。実行部隊である俺たちは、上の指示に従うだけだが・・・・まぁ、そうだな。俺たちがやることは結局、武力介入をするということだ。
・ テロ組織があっさりと判明してしまいましたよね。そんなに簡単にわかるものなんですか?
答えー「CBには各国にエージェントと呼ばれる協力者がいる。彼らはそれぞれが大きな権力を持っている。今回は、それに加え、各国の諜報機関の協力もあった。その結果だろう。」
・ 追いかけていたテロ実行犯にあっさりと逃げられてしまいましたが?
答えー「いや、あれでいいんだ。ああやって仲間の下へと誘導したんだ。」
「その割には職質かけられてましたけど。」
「たかが官憲にガンダムマイスターであるこの俺が負けるわけがない。」
・ アディスタン王国の皇女(マリナ・イスマイール)に正体をなぜばらしてしまったんですか?
答えー「もう、わかっているだろうが、トラウマだ。トラウマが発動してしまってな、あれじゃあ、いくらガンダムマイスターの俺でもどうしようもない。なぁ、そうだろ、アレルヤ。」
・ ガンダムをなぜ航空機に寄せたのですか?
答えー「ふふん、またトラウマだと思っているだろうが、あれは違う。威嚇だ。早く国を何とかしないと、ガンダムが行きますよという脅しだ。」
「あぁ、そうですか。(トラウマか本気なのかわからねぇよ。ていうか、どっちでもいい。)」
刹那は最近、トラウマだと思わせておいて、実は違うんだぜと内心独りで笑うのが趣味だそうです(違う)
さて、感想ですが、やはり気になったのはあっさりと各国がCBの味方についたこと。もう少し静観するのかなと思ったのに。ということは、考えられるのは二つ。何よりも早くテロを収めたかった。CBに何らかの価値を見出し、敵対関係という構図を作りたくない。
こんなところでしょうか。前者は、まぁ形振り構っていられないということですが、一部ではCBに対する不満も高まっていたようですので、それをうまく利用すればよかったのに、あっさりと解決。もっともまともな選択ですが、現在の世界情勢からいくと、悪手でしょう。加えて、表立って、国家が動かなかったのもまずいです。それでは、国がテロを認めていることになる。被害者とCBの間に国が入ってこないと、国家としての概念が無意味になってしまう。これは国家の面子丸つぶれの状態です。
加えて、国民がテロを恨むことすらせず、CBを恨むというのはまぁ多少おかしいですが、そうだったとして、これはこのまま放置しておくのはあまりもったいないです。なぜなら、国家という組織がCBに頼ることなく、テロを撲滅できるということを示すことができれば、そこにCBの入る余地をなくすことができるからです。つまり、ただのCB加害者思想とCB排斥思想だったものに、国家への信頼をプラスすることができたんです。動かない手はないはずですよね。
後者のCBを利用しようという動き。悪くはないですけどね、結局ガンダムを捕まえられなかったとき、かなり困ると思いますが。ずるずると何かを認めさせられてしまうのではないかと。
と、CBがいかなるテロにも屈しないということが証明されたわけですが、そうした流れの中でなぜかCBが地位を確立しつつあるというのが今回の話でした。