第9話「forget me not」


 ・千尋ルート

 予想もしなかったほどあっさりと回復ww・・・・・それはさておき、この過程は蓮治をある方向へと向かわせることになる。つまり、一度破滅へと向かいかけた蓮治を立ち止まらせて、新たに決意をさせて・・・・という話かなと。蓮治は問いを投げかけられて、もちろんそこから逃げるという選択肢は現実的にあったのだろうけど、見ている側からすれば、当然逃げるわけがないと考えるわけで、しかしそれはすでに物語の一部として折込済みで、新たに決意をさせたものの、実はそこには一本の糸が伸びていて、それを引っ張ると、するすると簡単にできあがったものがほどけてしまうというものだったと結んでいると思われる。
 千尋の方はどうかというと、序盤の混乱が嘘のように、日記を読み返すたびにかつての面影をとりもどしていく。そして、また日記に書かれている想いに自らを重ねるようにして、蓮治に恋をしていく。別にこれは何も不思議なことではなく、私は何度記憶を失おうとも、日記がある限り、千尋は何度でも蓮治に恋をすることができるということを示しているのではないかと感じた。
 つまり、この千尋の道程は様々な面から見ることができる何か圧縮されたものであり、ある面では、恋愛の形として見え、別の面からはこんなにも簡単に恋愛が成り立つという揶揄でもある。そして、私が一番気になったのは、やはり千尋はすでにある記録を辿る上でできあがった人格であり、蓮治を好きであるという人格までもが形成されてしまったと見せている部分である。
 何が言いたいかというと、今の千尋と前の千尋、おそらく何も違わないが、明らかに断絶しているのである。その断絶は、記憶の多くをとどめて置けない千尋にとって日常でもある。蓮治はここで、ひとつのことを感じるはずで、それはこうした大きな断絶と日常の小さな断絶、それらの違いである。そこに蓮治何らかの答えを見つけるのか・・・・というのが来週以降の話しになる・・・・・とかww(えー)

 ・ みやこ、景ルート

 みやこ暴走wwいや、むしろここは少女漫画男が暴走したと見るべきか。少女漫画男は久しぶりにみやこに会いまして、みやこのただならぬ雰囲気を感じ、妙に雰囲気だけが高まっていき、何となくずるずると流されてやってしまいました、みたいなwwいや、確かに男はもともとみやこに特別なものを感じていたし、安らげると感じていたわけですが、決定打として何かがあったわけでもなく、「勢いで」というのが決定打でしょう。まぁ男ってあんなものですよねwwそこだけリアルで何となく笑えた。いや、カメラ男も同じか。
 そのカメラ男ですが、着実に景を落としにかかっています。というか、誰にでも推測すれば、その程度の悩みはわかるから。騙されるなよ。自分が特殊な男だと植え付けようとしている辺り、いかにもなナンパ男の手口ですよww女はこういうのに騙されやすいんですかね。まぁ、一部だとは思いますが、弱っているときだとつけ込まれやすいのか。
 個人的な感情を抜きにしても、景は景として、一つの道を歩み、カメラ男はその踏み台であり、カメラ男もまた景を利用して何かの答えを得る。そういう形が一番いいと思いますね。そんなにぴったりと二組が出来上がるほうがうそ臭くていけません。
 さてさて、事後を目撃した景はどうなるのか・・・・・ラストの驚き方というか、声がおかしかったなぁwwどうでもいいことですが。