機本伸司「神様のパズル」 3+α/5

神様のパズル (ハルキ文庫)

神様のパズル (ハルキ文庫)

 普通に読んでておもしろいんだけど、どっちつかずで、ラノベや娯楽小説のように馬鹿になって読めないし、真面目にも読めない作品。表紙からすると、いわゆるオタクむけのライトノベルっぽい個性的なキャラが活躍するのかと言うと、そんなことはまったくない。また、文学かというとそうでもない。じゃあ、エンターテイメントなのかというと、表紙から想像できるほど敷居が低いわけでもない。つまり、それなりに本を読んでる人向けのそれなりにおもしろいエンターテイメントといった感じですか。
 内容は、ある天才飛び級少女が冴えない男子大学生と一緒に宇宙を作るために様々な議論をしながら、少女の抱えている悩みや男子大学生の抱えている悩みを解決へと持っていく話です。
 ストーリーとしは普通だし、宇宙関連ですから、専門用語が山のように出てくる。私も半分ぐらい理解できないww別に詳しく解説してあるわけでもないですしね。雰囲気で読めればいいと想定されている感じがする。ある程度知識がある人には結構面白く読めるでしょう。そうう意味で+しときました。
映画もやってるみたいなので、そっちの方がおもしろいと思われる。コンセプトやシナリオの勝利といった感じでしょうか。