長嶋有「猛スピードで母は」 4/5

猛スピードで母は (文春文庫)

猛スピードで母は (文春文庫)

 芥川賞作品です。中は二つの作品で構成されています。ちょっと説明しにくいようなぼやけた話ですww文学作品なので、おもしろさとかはないです。文学作品というのもいまいちわかりにくいんですよね。何だろう、登場人物が抱えている悩みを軸に彼らの日常や彼らに起こった事件を、如何に斬新な切り口で描けるか、これが所謂文学作品だと思っていただければ。
 そういう意味で、本作品は優れています。基本的に私は、きれいな話が好きなので、下の「しょっぱいドライブ」も芥川賞を取っていますが、こちらは途中で断念するほど嫌いですし、切り口も腐ってるんじゃないかと思ったりしましたwwこういう作品を書く人って、長くないですww
 それに比べると、「猛スピードで母は」の著者はうまいです。先日読んだ「キッチン」と同じレベルです。話が短いので4点にしました。合わない人も結構いるかもしれません、薄味ですからね。