望月守宮「無貌伝 ~双児の子ら~」 3/5
- 作者: 望月守宮
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/01/09
- メディア: 新書
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メフィスト賞第40回大賞で、審査員をうならせたという作品です。
で、読んでみて実際どうなのかというか、はっきり言って、衝撃はないです。何の驚きもないです、はいwwでも、おもしろいし、よくできていることは間違いないです。
だからね、う〜ん、見方というか、切り口の問題なんですよ。メフィスト賞って芥川賞みたいなものじゃないですか。新人発掘というか。だから、その視点で見ればこいつやりおるなってことには十分なるし、今後に期待できるってことになるんでしょうけど、これがある程度人気のベテランが書いた作品だったら、ああ、今回も割と面白く仕上げてこられましたねってことになるんですよ。
衝撃で言えば、ハサミ男の叙述トリックの方がすごかったですし、次を読んでみたいと思わせるなら、クビキリサイクルにちりばめられたピースや文章力の方がすごかった。でも、話の作り方はこの小説の方が絶対にうまいです。どうなんでしょうかね、今後売れるんでしょうか。