笠井潔「バイバイ、エンジェル」 2/5

バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)

バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)

 めちゃくちゃ敷居高っ!っていうのが第一印象です。何せ、哲学的なアプローチで犯人を捜すという手法で話が進んでいきます。哲学のことを知っているとかそんなことはぜんぜんないので、読むスピードが遅いこと遅いことww全然前に進めませんでした。それでも、哲学的・・・とかおもしろそうなので、読んでみようかと軽い気持ちで読み始めました・・・・
 で、結局、最後の方というか犯人を暴く段になると、これ、哲学かぁ?と思いましたww普通に探偵してるやん!こじつけてますよ、兄さん!って感じました。続きものらしいので、次でおもしろいかおもしろくないかはわかるんでしょうけど、そこまで耐えられん。あっちもこっちも手を伸ばして話を構成している感じがして、ごちゃごちゃして敷居がそもそも高いのに、余計に読みにくかった。
 内容は、フランスを舞台に日本人の矢吹駆がアパートで起こった首切り殺人から始まる連続殺人事件を哲学的アプローチで解決へと導くというもの。
 総評としては、おもしろいと思うところが多々あるものの、安易に手を出すと痛い目を見ると言ったところです。