中村文則「最後の命」 3/5
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/12
- メディア: 単行本
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土の中の子供を大絶賛した私ですが、これは微妙な感じがしました。やはり、うなるような箇所はいくつもあるのですが、全体的に俗物的な匂いがしたのです。一貫して、作者が非常によく言いたいことはわかるのですが、そのための話のもって行き方というか、最初の設定というか、その辺の調節というのが、本当に紙一重だと思いました。
内容は、主人公と幼馴染が過去に体験した事件からどのようなことを感じ、生きてきたのか、また今を生きていこうとするのかを淡々と語ったもの。
もう少し別のものも読んでみたいとは、やはり思いました。