第21話「学園祭 宣言」

 さて、今回は学園祭の話です。他に書きたいことがあるので、今回は短めにポイントだけ。
 今回のポイントは終盤に向かってそれぞれの物語が加速し始めていると言うことです。扇とヴィレッタの関係。シャーリーの握った秘密。ナナリーのメイド咲世子(近くのキャラを使いまわしすぎ)。オレンジことジュレミアの復活。ユフィーの宣言など。この辺は本当におもしろくうまく作られていると思います。先の見えない展開は好きです。ただ、あまり複線に頼りすぎるつくりも、如何様な展開にもできてしまうので、それはそれで作りやすいとは思います。某作家も言っていましたが、とりあえず複線をはっておいて、回収はそれなり。回収しなくても、先を勝手に想像させられる。無意味に張っておくだけの効果や対価は十分にあります。
 ユフィの特区日本設立宣言。これは単純にうまいなぁと感心しました。ルルーシュはあくまで現実的な思考です。前回の澤崎然り、ユフィ然り、近くを見すぎて夢物語になっている。シュナイゼルもOKを出しますよ、それは。だって、身内に黒の騎士団と同じことをやろうとしている人間が出れば、正義を建前とする黒の騎士団の存在を潰せるわけですからね。で、最終的にはユフィを何とかすれば、元の鞘に納まり、ゼロも無効化できる可能性がある。ユフィが勝手に動いてくれたおかげで、うはうはです。持つべきものは、正義感を持った有効利用できる身内ですか。軍もの作品では上層部が使いがちな作戦だったりする。活躍した正義感を持った人間に勲章を与えて、イメージアップとか。潰すもよし、使うもよし。まぁ、手におえている間の話ですが。
 なぜユフィの日本宣言が成功しないのかについて、もう少し詳しく考えて見ます。特区であるところ。これが一番の問題なんですね。あくまで、特区(どこまでの権限があるのか知りませんが)あくまで、ブリタニアの傘下、そこを抜け出せない以上、仮初の平和でしかない。ブリタニアとドンパチやるという算段をユフィが持っているなら少し話は違ってきますが、言ってみれば、お嬢様の名前を借りた権力遊びにしかならないんです。多くのブリタニア人は思うでしょう。特区なんてくだらないと。基本的に上であるブリタニア人がわざわざ同じ位置まで下りていく理由はないですからね。いつ責められて滅ぼされるか。所詮ブリタニアは弱肉強食ですから、ぬくぬくと守られるのはユフィのみ。コーネリアがやってきて「生意気なイレブンはここに集まった。よし、あいつらはテロリストだから殺せ!」で終わりですよww実際、抜け道的な使われ方もする恐れが十分あるわけですしね。でも、そうなるとゼロと黒の騎士団は動かざるを得ないんだろうなぁ。う〜む。やってくれたなユーフェミアァ〜と言ったところか。
 とまぁ、悲観的な意見を書きましたが、どこまでユフィが守りきれるのか、それがポイントでしょうか。スザクはただの軍人(そう言えば、騎士は少佐だったか・・・スザクが少佐・・・暢気に学園祭をやっていられる身分じゃないですよ。ありえないなぁ。)です。ランスロットシュナイゼルの配下ですから、彼が止めればそこまでですし。でも、シュナイゼルは他人を舐めてる所があるし、ランスロットぐらいはいいかとか言い出さないか?ガヴェインみたいに。ヒーローは機体たった一台で戦局を覆す超展開をやってしまうんですよwwそれは止めてほしいなぁ。
 考えれば考えるほど、足元しか見えていない個人主義の夢想家ユフィ。さすが箱に入ったお嬢様です。使う力はやっぱり傘の下の権力です。けれど、反則的な力で守られている。やれやれだぜって声が聞こえてくる。コー●リアとかル●ーシュとか付き合わされる士官とか兵士とか視聴者とか・・・・
 一方同じ個人主義でも実行力を揃えなければならないと思っている現実派のゼロの建国宣言はどうすれば、成功するのか。まず、ユフィを何とかしないといけません。ギアスをかければそれで終わりですが。うまくいくでしょうか。ブリタニアによってユフィの計画が邪魔をされたとして、後を継ぐ形で黒の騎士団が出てくる。これならば、多少はマシか。しかし、特区日本とは違ってブリタニアと戦争をするわけですから、どこまで他の人間がついて来るか。一度敗北していますから、さらに決断は難しいでしょう。
 う〜ん、何だかんだでやっぱりユフィは守られそうか。ルルーシュはどこまで非情になれるのか。ギアスってこうしてみると、ルルーシュが身内を殺さないための安全弁ですよね。卑怯だなぁ。でも、そろそろ身内に善を示して受け取って、そんなことを描いている場合ではないですよね?某漫画ではないので、幾ら仮面を被っても日常も非日常も捨てられないじゃ、問題あり!戦争もので、人もたくさん死んでいるのだから。

 ポイント
 ・玉城について。今回の唯一の笑いどころでした。官僚ってww誰もが言えないことを敢えて口にする男気、これが玉城の真の力なのかww
 ・カレンの「私に命令できるのはゼロだけなんだからね」発言の破壊力がすごすぎwwカレンはどこへ向かっているのかww
 ・未だに壁に印をつけているギアスのかかった少女。学校卒業したらどうなるんだろ・・・わざわざ印をつけに来るのか・・・
 ・でかすぎるピザについて。ん〜、貴族だな。貧困にあえいでいるイレブンがいるというのに。それでいて、中に入れようとする暢気さ・・・・手がつけられん。C.C.も大概暢気だ。やるべきことがあるとかいいながら、それなりにしかやらない適当さ。何が目的なのかさえ未だにわからないが、その辺りが適当さの根拠か?適当にやっていても、達成される目的なんてあるのか?
 ・閃光という言葉に反応するコーネリア。第三世代ナイトメアガニメデ。ルルーシュの母親マリアンヌの通称。そんなにすごかったのか・・・

 そう言えば、スザク批判をしていないなwwう〜ん、今回は出番が少なかったし、まぁ何かが吹っ切れたというのは確定した模様。はぁ、何だろう、この減退感・・・・まぁ、これまでの所業はなかったことにして、そういうキャラと確定したと割り切るか・・・・